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株式会社アレルギーヘルスケア
担当者:岡田健彦(おかだ たけひこ)
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文献紹介
- British Journal of Dermatology. 2002 Jan;146(1);159.
- 'Wet wrap' dressings for eczema: an effective treatment but not to be misused.
Goodyear HM, Harper JI.
Publication Types: Letter - Pediatric Dermatology. 2001 Jul-Aug;vol18(4):343-348.
- The effectiveness of wet wrap dressings using 0.1% mometasone furoate and 0.005%
fluticasone proprionate ointments in the treatment of moderate to severe atopic
dermatitis in children.
Pei AY, Chan HH, Ho KM.
Department of Pediatrics, Chinese University of Hong Kong. - British Journal of Dermatology. 2000 Nov;143(5):999-1004.
- Efficacy and safety of wet-wrap dressings in children with severe atopic dermatitis: influence of corticosteroid dilution.
Wolkerstorfer A, Visser RL, De Waard van der Spek FB, Mulder PG, Oranje AP.
Departments of Dermato-Venereology and Biostatistics, University Hospital
Rotterdam, Dr Molewaterplein 60, 3015 GT Rotterdam, the Netherlands. - Dermatology. 2002;204(1):50-5
- Treatment of refractory atopic dermatitis using 'wet-wrap' dressing and diluted corticosteroids:redults of standardized treatment in both children and adults.
Devillers AC, de Waard-van der Spek FB, Mulder PG, Oranje AP.
Department of Dermatology and Allergy am Biederstein, Technical University of Munich, Germany. - Dermatology. 2002;204(1):59-6
- Topicak steroids under wet-wrap dressing in atopic dermatitis--a vehicle-controlled trial.
Schnopp C, Holtmann C, Stock S, Remling R, Folster-Holst R, Ring J, Abeck D.
日本でも様々な使用の工夫がなされています。
Visual Dermatology 2003 vol.2 (No.12):1326-1331
アトピー性皮膚炎治療におけるチュビファーストの使用経験
横浜アレルギーセンター皮膚科 : 山田 利恵、中嶋 弘、岩岡 輝江、安部 玲子
チュビファースト Q & A
- ウェット・ラップ手技(Wet Wraps)は、どんな時に使えますか?
- ウェット・ラップ手技(Wet Wraps)は、アトピー性皮膚炎などの治療に於けるODT療法※が適用できる薬物療法であれば、ほとんど全ての症例に応用できます。ウェット・ラップ手技(Wet Wraps)は、冷涼感を感じさせることで痒みを感じ難くさせ、引っ掻く(掻痒)行為による薬物塗布の破壊を軽減する一方で、アトピー性皮膚炎の他にもドライスキンになりがちな乾燥性皮膚炎などに対し、モイスチャー効果で皮膚状態の改善を助けることが期待できます。
*ODT療法:閉鎖包帯法・密封包帯法、Occlusive Dressing Techniqueの略 - 長時間ウェット・ラップ手技(Wet Wraps)を施した場合、真菌感染の可能性は有りませんか?
- 英国では、チュビファースト®を用いたウェット・ラップ®手技(Wet Wraps)を長時間使用した場合、真菌による感染例が報告されていません。チュビファースト®は特殊な織り方がされており、長時間密封状態であっても充分な通気性を持たせていますので、真菌感染の危険性はございません。
- チュビファースト®は、どのぐらい繰り返し使用できますか?
- チュビファースト®には、具体的な推奨耐用回数を明示することは出来ません。これは、装着部位や使用頻度により個人差が認められるためで、耐用回数は、洗濯方法と手洗い処置や乾燥方法によりまちまちです。繰り返し使用される場合は、取扱(洗濯)上の注意事項を良く読み、手洗いで洗濯するようにし、低温乾燥機や陰干しで乾燥させてください。
- チュビファースト®を、裏返しにして使用することが出来ますか?
- 肌触りを追求して、裏返しにして使用することは、お奨めできません。チュビファースト®の内層と外層は、明らかに肌触りが異なります。内層の方が若干ザラザラしているため、裏返しにして使用することが連想できますが、このザラザラした感触はチュビファースト®が皮膚表面と密着させないことで通気性を持たせているほか、水分が外に滲み出にくくさせるために施された特殊な織り方であり、肌触りが良いだけの理由でチュビファースト®を裏返しに使用する場合、チュビファースト®が皮膚表面と完全密着してしまい、湿潤状態下での長時間着用することで、本来考慮されている安全性を犠牲にしてしまい、逆に真菌感染の危険性を増すことにつながってしまいます。
- ウェット・ラップ手技(Wet Wraps)は、発汗作用を妨げませんか?
- 英国では、チュビファースト®を用いたウェット・ラップ®手技(Wet Wraps)が原因で発汗作用を妨げた症例は、現時点で報告されていません。チュビファースト®には特殊な織り方がされており、皮膚に完全密着しない分、皮膚の新陳代謝(垢など)や発汗を妨げないだけの通気性を持たせています。
- ウェット・ラップ手技(Wet Wraps)が乾いてしまった場合は、どうすれば良いのですか?
- 生活環境(温度や湿度など)にも依りますが、長時間にわたりウェット・ラップ手技(Wet Wraps)を適用した場合、あらかじめ濡らしたチュビファースト®自身が時間の経過とともに乾いてしまう場合が考えられます。お湯を入れた霧吹きを使って、チュビファースト®を装着した上から濡らすようにする必要性があります。ウェット・ラップ手技(Wet Wraps)が乾いた状態で長時間装着されますと、体温上昇の報告例は英国では未だありませんが、生後六ヶ月以内の新生児などにウェット・ラップ手技(Wet Wraps)を適用させた場合は、充分に注意を払ってください。
- チュビファースト®によるアレルギー反応は、どうですか?
- 英国では、チュビファースト®の使用に於けるアレルギー反応は報告されていません。但し、アレルギー感作の程度には個人差が考えられますので、特に敏感肌の方には、医師と良く相談の上、あらかじめ目立たない箇所で皮膚テストを行なってから使用してください。
- 今まで密封療法に市販のビニール製ラップを使用してきましたが、その場合比べてチュビファースト®を用いたウェット・ラップ手技にはどのような利点がありますか?
- ビニール製ラップは伸縮性が無いので拘束感が強くストレスの原因となりQOL(Quality of Life)も低下します。チュビファースト®を用いたウェット・ラップ手技は肘や膝など関節部にも適切にフィットし動きも自由でストレスがありません。また、顔面の掻破予防に適用できることはビニール製ラップには無い大きな利点です。
- チュビファースト®には保険診療の適用はありますか?
- 残念ながら今のところ保険診療の適用はなく、自費扱いとなります。
以下のようなお取り扱いのパターンが多いです。
・病院の院内売店でおいていただいているケース
・処置時に使った分だけ実費徴収されているケース
・院外の門前薬局でおいていただいているケース
・クリニック院内待合室にて販売していただいているケース